商売で使うための車がもう一台必要になり、手頃な軽自動車を探しに
中古車のオークション会場にやってきた。

R0011833

車のことをよく知らないし、
ここは業者しか入場できないのだが
知人の業者さんのご好意で1日付き合ってもらった。

いやーすごいわ、この熱気。
ギラギラしたおっさんたちの目。
良いわー。

この日はなんと1万台の中古車が集まってきていた。

中古車ということは、全ての車に持ち主がいたわけで、、
車の数だけドラマがあるということだ。

わー、細胞がザワザワするぞ、これは(笑)

ある程度目星を付けてからじゃないと
とてもじゃないけど選べないので
事前に3台、お目当ての軽自動車をピックアップしてきていた。

買うのは軽自動車なんだけど

高級車の前でつかの間の夢を味わう。
R0011835

芦屋に住みはじめて高級車ばかり目にしていると、
いつか自分用にも…なんていう
ベタな成功ロマンをどこか持ちつつあったのだか、、

ちょっと待て自分。

高級車の良いところって何?

燃費は悪いわ、ガソリン代高いわ、税金高いわ、、
良いところといえば
乗り心地?
見栄え?
儲かった場合の税金対策?そこまでいかな分からんか(笑)

まーでも、純粋に車好きでもないのに
がんばって高級車に乗る、そんなステータスはもう古いんじゃなかろうか。

とか言いながら
5年後ベンツ乗り回してたらごめんなさいね(笑)

ところで

成功とはなんだろう?
どこまで行けば成功なんだろう?

人間が生きる目的は
成功してベンツに乗ったり
フォアグラ食べたりすることではない
分かっちゃいるんだけど

旦那さんが会社をやめるとき
何もかも失って橋の下で暮らすことになっても人生から楽しみを見いだそう、
そう二人で決意した。

ホームレスになったらなったで、ビッグイシュー売ってゼロからでも這い上がろう、
なんて言って。

(だから私はビッグイシュー見かけると買ってます。
立ち上がろうとするエネルギーに尊敬の念をこめて。)
ビッグイシューについてはこちら

今の時代この日本で
自営業で失敗したからって餓死することはない。

なのに
何かをやろうとするときに感じる恐怖はどこから来るのか?

失敗が怖いホントの理由は、
自分の゛中”にではなくて
おそらく゛外”にある。

周囲の視線だったり、他人の価値観から見て恥ずべきことになる、そういう怖れだ。

人の目さえ気にしなければ、
失敗も成功もなくて
あるのは経験だけだ

目の前に起きてることが辛くて
思うようにお金を稼げていなくて
自分が落ちてるように思えても
魂が成長したがっているから、そうなっている

毎日が順調で安定していても
魂は成長もせず、喜んでいない場合もある

だから心の声に、
魂の声に、
耳を澄ませなきゃいけない

やりたいことが分からない
やりたいことが見つからない
それなら

やりたくないことは絶対にやらないことだ。

もうそれだけでいい。

やりたいことを頑張って探すより
やりたくないことをやらないことのほうが
むしろ重要なのだ

ここにいるだけでOKなのだ

小さな自分の意思ではなく
宇宙の采配によって、ここで息をしているのだから

何も持ってなくてもデカイ顔してればいいのだ(笑)


オークション会場の中は色んな設備も充実している。
シャワーやマッサージブースもあった。

コンピュータの画面を見ながら、お目当ての車が出品されるのを待つ。
R0011837

入札は手元にあるナースコールみたいなボタンを押す。
1日粘って獲物を狙うが、勝負はほんの数秒で決まる。

R0011844

100万単位の買い物がこの一瞬で(^-^;

私には
こういうギラギラした人間たちの殺気立った雰囲気は、
正直さの塊みたいに思えて
どこか心地いい。

人生を攻めの姿勢で生きる人間の熱気が好きだ。

今回は残念ながら
思う値段では落札できなかった。

こういう買い物はホント、縁だな。

こうやって感覚をつかんだら、より視野が広がって選択肢も出てくる。
後から考えれば
今回の車は買えなくて正解だった(笑)

車は恋人と似ていてフィーリングなんだね。

さぁまた次回、分相応な車に出会えますように。